骨粗しょう症

骨粗しょう症とは骨がスカスカになり、もろくなる病気

健康な骨

(イメージ)

密度が高くて丈夫

骨粗しょう症の骨

(イメージ)

密度が低くスカスカ

骨粗しょう症患者の75%が女性

一般的に20歳頃以降の骨量(骨密度)は、40歳半ばまでほぼ横ばいとなり、50歳近くからは減少していきます。特に女性は男性と比べて急激に減少していきます。

主な原因は閉経後の女性ホルモンの減少

代表的な女性ホルモンと呼ばれるエストロゲンは、第二次性徴や妊娠・出産に大きく関わるホルモンですが、骨代謝においては破骨細胞の働きを抑える働きをしています。閉経によってエストロゲンの分泌が減少すると、破骨細胞が活性化し、骨量の減少が起きてしまいます。

閉経前

エストロゲンが正常な状態では骨は常にバランスよく作り直されています

閉経後

エストロゲンが減少すると 破骨細胞が増えすぎてしまい骨の修復が 追いつかない状態

骨粗しょう症の女性の割合は年齢が上がるほど増えていきます

女性骨粗しょう症患者の年代別の割合

60歳代 5人に1人
70歳代 3人に1人
80歳代 2人に1人

「いつのまにか骨折」「ドミノ骨折」

骨粗しょう症が進むと、背骨の骨折(椎体圧迫骨折)がいつのまにか起こり(いつのまにか骨折)、それをきっかけにして次々と骨折することがあります。(ドミノ骨折)

次のような方は、骨折しているかもしれません。

最近...

身長が縮んできた

背中や腰が曲がってきた

背中や腰が痛む

骨折は介護が必要になる主な原因の一つ

さらに骨粗しょう症が進むと、足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)が起こり、日常生活動作の低下が起こります。

骨粗しょう症は、症状がないため、骨折がおきるまで気づくことが難しい病気です。

まずは早期検査を!

Examination

検査の流れ

  • 01:全身用骨密度測定装置(DXA法)

    骨粗しょう症を正確に診断するためには、詳細な骨密度検査が必要不可欠です。当クリニックでは、信頼性が高く世界中で使用されている骨密度測定装置(DXA)を導入しており、身体の中で重要度の高い大きな骨である「背骨」と「太ももの骨」の骨密度を精密に測定することにより、的確に診断いたします。検査は、短時間で痛みも無く、安心して受けて頂けます。

  • 02:背骨のレントゲン検査

    「いつのまにか骨折」が起こっていないか調べます。

  • 03:血液検査(骨代謝マーカー測定)

    骨は常に「骨吸収」と「骨形成」を行い、新陳代謝をしているので、血液中の「骨代謝マーカー」を測定することにより、新陳代謝のバランスを調べることができます。また、骨の健康に必要なビタミンである「ビタミンD」を測定します。その他、腎臓の機能、カルシウムの値を調べることにより、骨粗しょう症の治療に役立てます。

  • 04:診断・相談

    検査結果をもとに骨折リスク評価(FRAX)も取り入れながら患者さん一人一人に適した治療・予防をご提案します。

Treatment

治療・予防

骨粗しょう症の治療・予防で大切なのは、日常生活の中で骨量を増やす努力をすることです。骨の健康に必要な「カルシウム」や「たんぱく質」はもちろん、「ビタミンD」や「ビタミンK」などが骨の代謝に重要です。

また、骨は運動により適度な負荷をかけることで丈夫になることがわかっています。さらに筋肉を鍛えることにより、体をしっかりと支えることができるようになり、骨折の大きな原因である「転倒」を予防できます。

骨粗しょう症の治療・予防で大切なのは、日常生活の中で骨量を増やす努力をすることです。骨の健康に必要な「カルシウム」や「たんぱく質」はもちろん、「ビタミンD」や「ビタミンK」などが骨の代謝に重要です。

骨粗しょう症マネージャーが在籍

当クリニックには、日本骨粗鬆症学会認定の骨粗しょう症マネージャー2名(看護師、理学療法士)が在籍しており、骨粗しょう症の予防、患者さんの長期治療をサポートしています。

骨粗しょう症検診

境港市の介護原因の第2位が「骨折・転倒」です。そのため、境港市では60・65・70歳になる女性を対象に毎年、「骨粗しょう症検診(DXA法による骨密度検査)」を行っています。当院は、その受託医療機関ですので、対象の方はお気軽にお電話下さい。